Web仏事百科事典 こころのこもった、供養のための仏事まめ知識
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『百か日法要』

 百か日は、卒哭忌(そっこくき)(泣きおさめの日)あるいは出苦忌(しゅっくき)とも呼ばれ、広義での忌中にあたります。
 故人を哀悼していた今までの生活に「いつまでも悲しんでいないで、苦しみを乗り越えていこう」と心にけじめをつける日でもあります。
 百か日の法要には、故人の供養の他に、今なお中有に迷う霊や無縁仏のための回向、「お施食会(お施餓鬼会)」を併修し、塔婆供養を営むのがしきたりです。通常、納骨法要は四十九日に行いますが、最近では百か日の時に行うことも多いようです。なお、納骨はできるだけ百か日までに営むのが理想です。
 百か日に納骨法要を行い故人の霊を永遠の眠りにつかせることは、卒哭・出苦の精神にふさわしい仏事であります。


1.塔婆について
  お盆やお彼岸、年忌法要の時、ご供養のためにお墓の後方などに、戒名や経文を書いた板をたてます。これを塔婆といいます。お釈迦様の遺骨(仏舎利)は8つに分骨され、8つの国に分葬され、それぞれ塔をたてて供養をしました。この塔が五輪塔へと変化してゆきました。五輪塔の五輪とは「地・水・火・風・空」つまり自然界を示しており、そのすべてに報恩感謝の心を持つことを教えています。
  今日の塔婆は、これが簡略化し、変化したものです。また、塔婆には2種類あり、年忌法要で供養される塔婆は、角塔婆・板塔婆です。 なお、浄土真宗では用いません。

 


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