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『塔婆供養って何?』

 お盆やお彼岸、年忌法要の時、ご供養のためにお墓の後方などに、戒名や経文を書いた板をたてます。これを塔婆(卒塔婆)といいます。
 お釈迦様の遺骨(仏舎利)は8つに分骨され、8つの国に分葬され、それぞれ塔をたてて供養をしました。この塔が五輪塔へと変化してゆきました。五輪塔の五輪とは「地・水・火・風・空」つまり自然界を示しており、そのすべてに報恩感謝の心を持つことを教えています。今日の塔婆は、これが簡略化し、変化したものです。
 また、塔婆には2種類あり、年忌法要で供養される塔婆は、角塔婆・板塔婆です。
 塔婆供養をしたい時は、あらかじめ僧侶に依頼して、法要の当日までに経文や題目、戒名、起塔の年月日、施主の名前を卒塔婆に書いておいてもらいます。また、塔婆供養は法事の施主に限らず、希望すれば誰でも行うことができます。近親者などで希望する場合、早目に施主に申し出て、まとめて僧侶に依頼してもらうといいでしょう。法要の施主以外が供えるものを付塔婆といいますが、この場合も塔婆建立の施主と言います。
 塔婆をお願いしたお礼は塔婆料といい、法要のお布施とは別に包むのが普通です。塔婆料は寺院によって決まっていますが、だいたい3,000〜5,000円前後が一般的のようです。
 塔婆は月日が経つと傷みます。古くなったものはお墓参りに行った際に拝礼した上で取り除くようにしましょう。墓地の管理事務所などで焼却してくれます。なお、真宗系寺院では塔婆供養は行いません。

 


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