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『お墓参りのマナーとエチケット』

 年忌法要などはもちろん、思い立った時にはいつでも先祖をたずね、お墓参りをしたいものです。
 お墓参りはできるだけ家族全員で出かけましょう。特に子どもには、できるだけ幼い頃からお墓参りの習慣を身につけさせることも大切です。服装は、お葬式と違ってあまりきまりはありません。かといって、派手すぎたり軽装すぎる服装は好ましくありませんので注意しましょう。お世話になっている僧侶や管理事務所の方に会うことも多いので、きちんとした身なりを心がけましょう。また、数珠は必ず持って行くようにします。
 お墓参りに必要な物は、線香、ロウソク、数珠、マッチ、供物や献花、手桶、ひしゃくなどです。また、お墓を掃除するために、たわし、ぞうきん、ほうきなどもあると便利でしょう。この中には寺院墓地や霊園で借りたり買ったりできるものもあります。あらかじめ確認しておくとよいでしょう。なお、墓所の掃除には、大きなビニール袋(ゴミ袋)が役に立ちます。
 墓所の清掃では、ゴミや木の葉、お水などを、よその墓地や参道にかからないように気をつけましょう。枯れ葉などをよその墓地の前で焼いている光景を目にしますが、これも気をつけたいものです。また、お墓参りの後は、供物を必ず持ち帰りましょう。最近では墓地の方で義務づけている所が多くなっています。
 壇那寺にお墓がある場合は、まず本堂に寄って本尊にお参りしましょう。また、故人のお墓だけでなく、周辺のお墓や無縁墓もお参りしたいものです。無縁墓にお参りするのは地方によってお墓参りの先か後か違いますので確認してください。墓地は神聖な場所です。自分の墓所だけでなく、周囲のお墓に迷惑がかからないように気をつけてお参りしましょう。

 


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