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『お墓を建てるのに方角は関係ない』

 お墓の建て方や石塔の向きによって、運勢をみることを「墓相」と言います。墓相が語られるようになったのは、大正から昭和初期にかけてのことらしいのですが、仏教本来の教えとは関係ありません。
 墓地を選ぶ基準としては、自宅から無理なく行けて、交通機関が発達した場所がふさわしいでしょう。お墓参りにかかる時間やルートを確認するために、必ず現地を訪れて調べましょう。
 また、予算の問題もあります。墓地は宅地と違い、土地を買うのではなく、永代使用料と年間管理料を払うことで、その場所の使用権を得るのです。寺院墓地、公営墓地、民営墓地それぞれによって金額が異なりますので、よく確認しておきましょう。いくつかの墓地の価格を比べる時は、必ずその区画の正確な広さを頭に入れておきましょう。また、同じ3平方メートルでも、奥行きはあるが間口が狭い、などとさまざまな区割りがあります。
 都市計画によって墓地の立ち退きや移転の可能性がないかどうかも、調べておきましょう。これは市区町村役場で確認できます。また、民営墓地の場合、地方自治体の規制条件に合格しているか、国や都道府県で認可されているかも重要です。
 墓地の場所が決まったら、次に設備や管理面を確認しておきましょう。
 日当りや水はけはよいか、墓地の造成工事はしっかりしているか、墓地内の道路や水道、トイレなどの掃除がゆき届いているか、駐車場やトイレといった施設は十分か、といった点です。

 

 


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