知っておきたい 葬儀の基礎知識

お悔やみの言葉・弔辞



お悔やみの挨拶

お悔やみの挨拶は、平凡でありきたりと思われるくらいの方がよいでしょう。
余計なことを言うと、かえって差し障りができてしまうことも考えられるので、短くすませましょう。
病状などをくどくど聞くのは失礼です。
また、「なお・また・再び」のような忌み言葉と、「度々・重ね重ね」のような重ね言葉は避けるべきだと言われています。

お悔やみの言葉例

「この度は思いがけないお知らせをいただきました。ご家族の皆様はさぞかしご無念のことでございましょう。お察し申し上げます。私にできますことがありましたら何でもお手伝いいたしますので、何なりとお申し付けください。」

「この度は誠にご愁傷さまでございます。突然のことでさぞやお力を落とされていることと存じます。」

「突然のことでお慰めの言葉もございません。心よりご回復を祈っておりましたのに、本当に残念でなりません。」

「この度は誠に残念なことになりまして、心からお悔やみ申し上げご冥福をお祈りいたします。」

弔辞

弔辞を頼まれたら断らないで引き受けるのが礼儀です。
弔辞は喪家に保存されますので、丁寧に書くべきですが、文章は真心が伝わるように自分の言葉で書くのが良いでしょう。
正式には厚手の巻紙に書きますが、最近では経本のようにジャバラ折りにすることも多いようです。
そして奉書で包み、表に“弔辞”と書きます。
弔辞の内容は、美辞麗句を並べるよりも、心を込めて故人に語りかけるものが良いでしょう。

ごく一般的な弔辞文作成のポイント

  • まず、亡くなったことへの悲しみを述べます。
  • 自分との関係や思い出を述べます。
  • 次に故人の業績や人柄を、あまり大袈裟にならない程度に讃えます。
  • そして遺族を励まし、自分にできることがあれば力になりたいと誓います。
  • 最後に故人の冥福を祈り結びとします。

*忌み言葉は使わないように注意しましょう。


恩師への弔辞の場合は、生前の恩師の教えをエピソードにして、教え子一同の気持ちを代表するつもりで述べます。友人への弔辞の場合は、友人ならではのエピソードを混ぜると良いでしょう。上司への弔辞の場合は、故人の業績や仕事に対する姿勢、そして上司として素晴らしかったことを述べると良いでしょう。

忌み言葉(禁句)

葬儀の際の挨拶や弔辞には、ふさわしくないとされている言葉があります。人によっては気にされる方と気にされない方がいますが、できれば使わない方がよいでしょう。

例1 重ね言葉

・重ね重ね ・またまた ・たびたび ・返す返すも ・再三  など

例2 仏式葬儀での忌み言葉

・浮かばれない ・迷う  など

例3 仏式葬儀ではよく使われるが、他の宗教では注意が必要な言葉

・成仏してください ・供養

※さらに、仏式でも浄土真宗では「冥福」「霊前」などの言葉は使いません。


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