| 通夜の作法通夜とは、本来その字の通り夜通しご遺体とともに過ごすことをいいます。最近では、夜通しお柩を守るのは近親者に限られ、6時頃から弔問客を迎え、2時間程度で終わる「半通夜」とすることがほとんどです。
 また、諸事情により告別式に参列できないために、替わりに通夜に参列される方が増えています。
 逝去の夜に遺族や近親だけで「仮通夜」を行い、日を改めて
      一般客を招く「本通夜」を行うこともあります。 通夜は正式な儀式ではなく、身近な親しい人の集まりなので厳密なしきたりといったものはありませんが、席順は血縁の近い人から祭壇のそばの席に着くのが普通です。
 
 仮通夜亡くなられた直後の仮通夜は、家人が準備などで慌ただしいときです。また故人が亡くなるまで長く入院していた場合などは、遺族の方は看病に疲れていることもあります。
 そうでなくても、亡き人を思い哀しみに暮れているときです。
 余程故人と親しかった場合を除いて、入り口で挨拶だけして失礼するほうがよいでしょう。
 その挨拶の際には死因などは尋ねないのがマナーです。
 また仮に勧められてお家に上がった場合も、長居は避けるようにしましょう。
 
 
 遺体との対面故人との対面も、故人と特別に親しかったという場合を除いては、勧められない限り遠慮するようにしましょう。逆に、大変親しくお付き合いしていた方が亡くなられた場合は、遺族の方からぜひ一目対面してやって欲しいと請われる事もあるでしょう。
 対面の作法は、まず遺体の枕元から少し下がって正座します。一礼のあと、遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま近づきます。対面のあと、もう一度一礼して合掌します。
 そして遺族にも一礼するのですが、この時「安らかなお顔で〜」などの言葉をかけたいものです。
  
 本通夜本通夜では焼香をした後、通夜振る舞いに誘われたら、断らず一口でもいいですから箸をつけるべきです。これは喪家の心遣いに応えるためにも必要なことです。
 ただし、あまり長居しないようにしましょう。
 
 
 
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