知っておきたい 葬儀の基礎知識

通夜の準備



喪主を決める

喪主を決めます。
通常、故人の配偶者が喪主になりますが、配偶者が高齢、もしくは他界していれば、故人の長男など最も故人に縁の深い方が喪主となることが多いようです。
また、通夜、告別式をどのようにとり行うのかを決めます(宗旨、宗派の確認、葬式全般の依頼先、おおよそのスケジュールなど)。

世話役代表を決める

世話役代表を決めます。
遺族は、多くの方にご助力をお願いすることになります。通夜、葬儀の進行を円滑に行うため、世話役代表(葬儀委員長)をお願いした方がよいでしょう。

連絡

  • 町内会代表者

  • 死亡の日時と、お通夜の日時、会場を連絡します。
  • 親戚縁者、故人と親しい方

  • 死亡の事実とお通夜の日時、会場を連絡します(特にお通夜に来ていただきたい方には早めに連絡を)。
  • 葬儀社
  • 依頼概要を決めます。
  • 宗教者
  • 死亡の事実と、お通夜の日時、会場を連絡します。
    ※葬儀式、告別式の日時、会場が決まっている場合には、同時に連絡します。
  • 新聞の訃報記事への対応


神棚封じと忌中札

ご遺体をご自宅にお迎えするまでに、神棚に白い紙を貼る「神棚封じ」(=「神棚隠し」)をします。仏壇がある場合は仏壇の扉を閉じ(ご先祖様への報告ということで、開けておく場合もあります)、神棚と仏壇は忌があけるまでこのままにしておきます。
また、派手な絵画や置物は片付けておきます。

「忌中札(忌中紙)」は、ご自宅で通夜、葬儀をする・しないにかかわらず玄関に貼ります(「神棚隠し」も同様)。

枕経と戒名

仏式では「枕飾り」の後、僧侶にお願いし、ご遺体の枕元でお経をあげていただきます。

仏式で供養される場合、故人が生前に戒名をいただいていない場合は、僧侶に相談して決めていただきます。浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法合」と呼びます。
一般的には、枕経から納棺までの間に僧侶が戒名を決めます。

戒名は絶対に必要というわけではありません。しかし、菩提寺にいただいた戒名がないと菩提寺のお墓に納骨できないこともあります。

納棺

「納棺」は「死装束」、「死化粧」を済ませたご遺体を、家族全員で静かにお棺へと移すことです。
ご遺体の周りに、故人の愛用品や好物などを添えますが、燃えにくい金属製品、宝石類、陶磁器などは避けます。


死亡届け

「死亡診断書」(「死体検案書」)を添付して、市町村役所の戸籍係に「死亡届」を出します。その後「火葬(埋葬)許可書」を受け取ります。
窓口は24時間受け付けています。葬儀社が代行する場合もあります。


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