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『大きさによるお仏壇の種類』

 仏壇を大きく分けると金仏壇と唐木仏壇の2種類があります。
 また別の分類の仕方として、大きさによって分けることもできます。部屋に仏壇を安置するときの置き方が違うので、大きさが違ってくるのです。
 大きいものから重ね型仏壇、地袋付仏間用仏壇、上置仏壇の3種類があり、それぞれに特徴的な様式があります。

《重ね型仏壇》(高さ:135〜175センチメートル前後)
 本格的な仏壇様式で、実際に販売されている仏壇の半分以上はこの様式です。
 高さ、幅、奥行など様々な大きさのものがありますが、仏壇を置くスペースが間口半間の仏間が多いため、半間用がオーソドックスなものとなっています。地袋の無い仏間や、部屋のどこにでも安置することができ、最も一般的な仏壇です。
 これ以外の様式の仏壇はすべて、この重ね型仏壇を基本に簡略化したものです。

《地袋付仏間用仏壇》(高さ:100〜140センチメートル前後)
 地袋がついていて仏壇を置くための高さのとれない仏間に置くためのものです。

《上置仏壇》(高さ:35〜90センチメートル前後)
 仏間が無く、また仏壇を置くスペースをとりにくい家のためのものです。家具の上などに置ける大きさになっており、団地や都市型の住宅で利用されています。
 上置仏壇は、様々なデザインのものがあります。伝統的なデザインの仏壇だけでなく、和室が少なくなってきた現代の住宅環境にあうようにつくられた家具調のものや、洋風あるいは現代風の仏壇まであります。

 仏壇の戸障子の開き方でも分けることができます。前面だけ開くものを前開き、前面に加え仏壇側面の半分くらいまでが開くものを三方開きといいます。
 通常、前開きの仏壇は、左右の戸障子が二段に折れて開きますが、三方開き仏壇では三段に折れて開き、その戸障子を広げた姿は、まるで鳳凰か孔雀が翼を広げたような荘厳さがあります。

 


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